column
りりこのコラム
自然との繋がりをもつ家づくり
「虫の声ひとつあれば優美で繊細な空想を次々に呼びおこすことができる国民から、たしかに私たち西洋人は学ぶべきものがある。(小泉八雲著・「虫の演奏家」より)」
8月の酷暑が嘘だったかのように、夕暮れともなると虫の声が響いてきます。優美で繊細な空想が出来るかどうかは個人差もあるでしょうが、虫の音を耳にして美しいと思わない日本人はいないのではないでしょうか。
しかし、西洋でのそれはノイズでしかなく、美しいと思える感受性もまたひと握りの詩人にのみ与えられた特権なのだとハーン先生は言います。
秋は虫の声や十五夜のお月見の様に家の中から自然を感じる機会が増える季節です。日本の伝統的な工法である「木造軸組在来工法」は、柱や梁、土台と呼ばれる木材で構成されます。そのため開口部を大きく取ることができます。さらに、外と内との間に濡縁や広縁といった内外をあいまいにした空間を設け家の内部にも自然を取り込んできました。
しかし、昨今耐震化や省エネルギー化の名の下に内と外を完全に遮断する住宅が増えています。もちろん耐震も省エネも大事なテーマ。ですが、過剰なそれは情緒や文化といった側面をも遮断しかねません。
秋の夜長、虫の音や月を愛でながら情緒や風情に浸ってみてはいかがでしょう。
HOME MAKING
りりこの住まいづくりへの想い
RENOVATION
りりこのリノベーション
郡山市,須賀川市,田村市を中心に事業を展開する
増子建築工業(りりこ)のリノベーションについてご紹介いたします
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