先日、新入社員から「リフォーム」と「リノベーション(リノベ)」の違いについて質問がありました。もちろん彼女もリフォームが修繕、リノベーションが改修というのは承知の上です。よくよく話を聞いてみると、工事の度合いによって分類できるのかという質問でした。解体工事を伴うとリノベでそうじゃないとリフォームとか。リフォームにせよリノベにせよ、この手の作業には解体はつきもの。それだけでこの分類は出来なさそうです。

　では、何が違うのでしょうか。ここからは私の主観です。壊れたり古くなったり、このまま放置してはいつの日か大きなダメージがという焦りを解消してホッとするのがリフォーム。建てた人の想いや、住んだ自分の思い出をまた次の代に伝えつつ、ライフスタイルや使い勝手を今に合わせるのがリノベーション。目の前の日常が自分の予想を裏切って大胆に変わる様子にはワクワクします。思いというプライスレスな部分の有無がリフォームとリノベの大きな違いではないかと思います。

　だとすればリフォームの延長線上にリノベはありませんし、リノベの小規模版がリフォームというコトもありません。それらは根本的に違うのです。当然それに伴って対応する側に求められるスキルやマインドも変わってきます。施工側もまだまだその辺りの整理が出来ていないようです。ホッしたりワクワクしたりは良いですが、心配でドキドキする様な業者は避けたいものです。