column
りりこのコラム
桃の節句、ひな壇づくり
弥生3月。弥生は、草花がいよいよ芽吹く月という意味だとか。とは言え先日の大雪も記憶に新しいところです。
さて、3月3日はひな祭りですね。近年、7段や5段といった大掛かりなものは少なくなり、3段やシンプルな親王飾りなどが多いようです。コンパクトな飾りが主流だとは言え、それを飾るスペースには予めの計画が必要です。
「日本家屋の真実は、畳の上に坐ったときに改めて開顕される。~ブルーノ・タウト(日本の家屋と生活)」
とある通り、床の間や書院※1という最近では珍しくなった設えは当然その視点から最も映えるよう造られていますので、ひな人形の様な和の飾りにはぴったりです。
しかし、そんなスペースより収納が優先という方もおられることでしょう。窓廻りや低い位置での収納と合わせて工夫することで、落ち着いた和の設えが可能ですので、設計の方にご相談ください。
タウトを始め、大正から昭和にかけて日本を訪れた外国の文化人たちは日本建築と自然との関わり、四季の移ろいへの感受性の高さに感嘆しています。床の間や書院は室内においてそれらを感じる空間です。収納も大事ですが、季節を感じる心も大事にしたいですね。
※1:書院は、書斎に造り付けられた机である出文机から発展したもので、書見や執筆のためのものでしたが、文房具類を置く棚として座敷飾り化しました。
HOME MAKING
りりこの住まいづくりへの想い
RENOVATION
りりこのリノベーション
郡山市,須賀川市,田村市を中心に事業を展開する
増子建築工業(りりこ)のリノベーションについてご紹介いたします
増子建築工業(りりこ)のリノベーションについてご紹介いたします