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りりこのスタッフブログ
リノベーションの際に考えるべき“火災対策”とは?
こんにちは。
8月もそろそろ後半です。
日中は熱いものの、朝夕は少し秋のような雰囲気。
あっという間に季節が移り変わりますね。
さて、今日は中古物件の取得を検討中の方に読んでいただきたいコラムです。
マイホームを取得するとき、リノベーションするという選択肢を選ぶ人が増えてきています。
一般的に、新築を購入したり注文住宅で家を建てたりするよりも費用を抑えることができるうえ、自由度が高いのが人気の理由ではないでしょうか。
しかし防災面に関しては、新築と比べるとより考慮が必要となります。
そのため、リノベーションの際は災害対策について考えることが大切!
今回は、“火災”についてお話していきます。
▼目次
・まとめ
火災の原因とは?
消防庁によれば、2020年の出火件数は3万4,691件で、そのうち建物火災は19,365件。
減少傾向にあるとはいえ、1年で2万件近くもの火災が発生しているのです。
また、建物火災の出火原因で上位を占めるのが「コンロ」や「たばこ」。
火を使っているときはコンロから離れない、たばこの不始末に注意するなど、日頃から火災の予防に心がけたいですね。
とはいえ、放火や近隣の火事からのもらい火、地震による二次災害など、自分で気を付けていても火災に巻き込まれてしまうことも…。
そんなとき、リノベーションで住まいの火災対策をしておくと安心です。
施工事例:【中古リノベ】2×4工法の家を“ひろがり間取り”にリノベーション
火災に備えてリノベーションでできること
ここではリノベーションでできる、具体的な火災対策をいくつかご紹介していきます!
火災に強い素材選び
外装材や内装材を選ぶとき、デザイン性を重視しがちですが、耐火性や防炎性といった機能面もチェックしましょう。
防火性能の高い素材を選ぶことで、近隣で家事が発生したときに、家に炎が燃え移ることを防止できるだけでなく、住宅内で家事が発生したときも外部や近隣へ広がるのを防ぐことにつながります。
代表的なものに、外壁や屋根に使用される窯業系サイディングやガルバリウム鋼板、内装材や下地材にも使用される石膏ボードがあります。
火災報知機の設置
現在、すべての住宅に住宅用火災報知器の設置が義務付けられています。
設置場所は各市町村によって異なりますが、寝室や階段、台所など。
火災報知器の設置には、早く火災に気付いて逃げ遅れをなくしたり、早めに消火活動を行って被害を最小限にするなどの目的があります。
設置をするのはもちろんのこと、いざというときにきちんと働くよう、日頃から動作確認をするなどの定期的なお手入れをお忘れなく!
生垣をつくる
家の周りに樹木などを植えることで、景観の保護や防犯対策、外からの目線を防ぐなどの役割がある生垣。
実は、防火効果もあることをご存知ですか?
水分を含んだ葉や幹が、火災の際に延焼を抑えてくれるのです。
そのため、生垣には葉が厚く水分を多く含む常緑樹がおすすめ!
しかし樹脂を多く含むマツやスギ、葉が薄いササやタケは、防火という観点では不向きなので注意しましょう。
物件選びで火災のリスクを避けることも
中古物件を購入してリノベーションをする場合、不動産選びの段階から火災対策を意識して選んでみてはいかがでしょうか。
隣の建物との間隔に注意
近隣の建物で発生した火事の炎が燃え移る「もらい火」のリスクを軽減するためには、建物同士の間隔がしっかり離れているかどうかが重要です。
一般的に、隣家との距離は最低でも5m以上空いているのが望ましいとされています。
また住宅が密集して細い道が入り組んでいる場合、災害時に消防車や救急車が寄り付けず、危険性が高まる可能性も…。
防犯・セキュリティもチェック
火災が発生する原因には、放火という可能性もあります。
そのため、防犯・セキュリティ対策をしっかりすることが、火災対策につながります。
マンションの場合、不審者が簡単に入ってこられないようなセキュリティの高い物件を選ぶと放火のリスクを軽減できますよ。
また家の周りに燃えやすいものを置かない、外からの死角をなくす、物置や勝手口も鍵をかけるなど、日頃から徹底して放火対策を行いたいですね。
まとめ
リノベーションと聞くと、「住まいの使い勝手をよくする」「ライフスタイルに合わせた間取りにする」「内装を好みのテイストにする」というイメージが強いですよね。
たしかに暮らしやすさや機能性、デザイン性も大切ですが、そこに「災害に対して強くする」という目的も加えてみませんか?
より安心して暮らしていくことができますし、大切なマイホームを守ることにもつながります。
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