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りりこのスタッフブログ
アスベストって?知っておきたい事前調査など
こんにちは!
すっかり秋になりましたね。
涼しくて過ごしやすいですが、
台風が次々とやってくるのが気がかりです。
さて、今日のテーマはアスベストについてです。
通常の家づくりではあまり関係がありませんが、
古い建物を解体する際、気になるケースがあります。
アスベストについて、知っておきたいことをまとめました!
▼目次
アスベストとは
アスベストとは、繊維状けい酸塩鉱物のことです。
「石綿」という名前のほうが、馴染みがある方も多いかもしれません。理科の実験などで使われていましたね。
アスベストは、不燃性の材料で、耐熱性があり、腐りにくい、絶縁性も親和性もあるという性質が重宝され、建材だけでなくさまざまな分野で使用されてきました。
しかし、現在では使われていません。
それは、アスベストの細かな繊維を吸い込むと、健康被害の可能性があることがわかったからです。
石綿肺(じん肺の一種)、肺がん、悪性中皮腫などの疾患を発症する可能性があることが知られています。
解体や改修工事の際に、アスベストが含まれていないか事前調査することが義務化されたのは、工事の際、作業する人がアスベストの繊維を吸い込んでしまう被害を防ぐ目的からです。
一般の住宅に使われている?
アスベストは、鉄骨造の建物の耐火被膜として多用された時期があり、一般の住宅には使われていないと思っている方もいらっしゃいます。
参考イメージ:鉄骨造のアスベスト被膜
しかし、一般住宅でも、外壁、屋根、軒裏などにアスベストを含んだ成形板が使われていた時期がありました。
参考イメージ:アスベストを含む屋根材
外壁や屋根、内装などの目に見える場所だけでなく、天井や壁、床の下地としても使われていたので、パッと見ただけでは問題なくても、隠れた部分にアスベストが使われている可能性もあります。
住宅に使われていた場合、健康への影響はある?
環境省によると、住宅にアスベストが使われていたとしても、ただちに健康への影響がとは言えないそうです。
住宅に使われる建材は、繊維を板状に固めたもので、繊維が飛び散る可能性は低いからだそうです。
ただし、例えばDIYでアスベストの含まれる健材を加工してしまったり、天井裏で劣化した材料から繊維がでたりすると、吸い込む可能性があります。
また、アスベストが使われた住宅を改修したり解体したりするなら、アスベスト対策が必要になります。
アスベストの解体、改修工事での事前調査とは
中古住宅や築年数の古い家をリフォーム・リノベーションする時には、建築年を手がかりに、アスベストが使われているかどうかを推定することができます。
アスベストを含んだ材料は、段階的に使用や製造が禁止されており、2012年(平成24年)3月には、製造・使用共に法律で禁止されました。
もし、禁止される時期より古いものだった場合は、建てたメーカーに問い合わせたり設計図面を見たりして、詳しい情報を集めることができます。
こうした調査から始まるのが、今回義務化された「事前調査」です。
環境省:石綿の事前調査結果の報告制度
主な対象となるのは、次のような工事です。
・建築物の解体工事(解体作業対象の床面積の合計80 ㎡以上)
・建築物の改修工事(請負代金の合計額100万円以上(税込))
・工作物の解体・改修工事(請負代金の合計額100万円以上(税込)
80㎡というと約24坪くらいですので、住宅なら大体のものが対象となりそうですね。
また、事前調査の対象となるのは、住宅だけでなく、倉庫や貯蔵設備、配管なども対象となるので注意が必要です。
まとめ
現在では使われていない材料なので、アスベストを意識することは少ないかもしれません。
でも、リフォームやリノベーションの現場では、工事の可否を検討する時、気になる項目の一つ。工事中の安全はもちろん、解体したアスベストを含む健材の処理も手間や費用がかかります。
中古住宅を購入される際や、実家のリフォームやリノベーションを検討されている場合は、知っておきたいアスベストについての情報。
調査対象になるかどうか心配という方は、ぜひ事前にご相談ください。
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