４月。進級や入学の季節です。心を新たに勉強や運動を頑張って欲しいと期待するのは子育て中の親共通の思いでしょう。

さて、家を建てる際に意外とスペースを取るのが勉強部屋と称する子供部屋。仮に２人兄弟それぞれに６帖の個室プラス１帖の収納を与えると、あっという間に７坪のスペースをとってしまいます。予算や敷地の関係から全体を３０坪前後だと考えると約４分の１をそのスペースに当ててしまうことに。

そもそも、「子供は子供部屋で勉強するのか？」という疑問も生じます。当然、高校や大学の受験が視野に入ってくると多くの場合は、それなりに勉強するもの。逆に言えばそれ以前はリビングやダイニングで勉強をしたがりますし、そういった子の方が成績も良いようです。もちろん、子供部屋は勉強という側面ばかりのものではありません。例えば、与えられた空間を管理するということは基本的生活習慣を身に付ける上でも大切なことです。
これらのことを踏まえて考えると、机とベッドそれから少しの収納があれば事足りるということになります。具体的には４．５帖の個室と１帖の収納で十分だと思います。前述の例からだとマイナス３帖、１．５坪の節約となります。

「家は子供のために建てるもの。」だと思いますが、広く立派な子供部屋が子供のためになるとは限らない様です。