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りりこのスタッフブログ
無垢材のフローリングとは?魅力やお手入れ方法など
こんにちは。
あっという間に、今年最後のコラムとなりました。
1年間、お読みくださった皆様、ありがとうございます。
どうぞ、良いお年をお迎えください。
今回は、無垢材をテーマにお伝えします。
冬は温かく、夏はさらさらと肌触りの良い無垢材。素足で木のぬくもりを感じることができるので、床材には無垢を使用したい方も多いですよね。
でも、お手入れが負担になるのでは?と心配される声も。
そこで、無垢材の特徴や、メリットデメリット、お手入れのポイントなどについても解説していきます。
▼目次
・まとめ
無垢材って、どんなもの?
無垢材とは、天然木の丸太から切り出した一枚の板を加工したものです。
無垢材は、種類、品質によっても変わりますが、一般的には無垢材の方が空気を含んでいるので保温性や断熱性が高く、ひとつひとつの木材の表情が豊かで味があるのが特長です。
フローリングの場合ですと、無垢材以外の素材でよく使われているのは集成材です。
集成材とは、小さく切り分けた木材を乾燥させ、接着剤で貼り合わせブロック状にした人工の木材のことです。
集成材を床のフローリングに使用する場合は、無垢材よりも安価なのが特徴です。
傷や汚れに強い反面、無垢材にくらべると踏み心地が硬く、冬は少し冷たく感じます。
無垢フローリングによく使われる5つの樹種
無垢材には、さまざまな種類の木が使われます。
木目の表情や色、肌触り、柔らかさなど、種類によって特徴があるので、ご自身の好み・相性に応じて選んでみましょう。
フローリングに使われる無垢材から、代表的な5種類をご紹介します。
パインの無垢材
パイン材は、マツ科の木からとれる材料です。
素朴な雰囲気が特徴で、肌触りがよく柔らかい樹種です。そのため、フローリングに用いると、素足で歩いても気持ちがいいと言われます。
新築時は白っぽい色味ですが、経年変化で茶色っぽいアメ色に変化していきます。
パイン材は流通量が多く、無垢材の中では比較的リーズナブルに利用できる点も魅力です。
スギの無垢材
スギは、スギ科の針葉樹で、日本では古くから建材として使われてきた材料です。
丸太の中心に近い材料は赤っぽく、外側にいくほど白っぽい色味が特徴です。柔らかくて温かみがあり、肌触りのいい材料です。
木目の美しさや節の有無などで価格に幅はありますが、パイン材同様に流通量が多く、比較的安価に取り入れることができます。
ヒノキの無垢材
ヒノキは、スギと並び、日本を代表する木材です。
油分が多く水に強いため、旅館のお風呂に使われることもあります。
ヒノキの魅力は、柔らかい木肌と特有の芳香です。ヒノキを床材に使うと、部屋中にヒノキの香りが広がります。
耐久性も優れており床材には適していますが、他の無垢材と比べると比較的高めの材料です。
オークの無垢材
オークは、ブナ科の広葉樹で、日本ではナラとも呼ばれます。
適度な硬さで耐久性が高く、摩耗しにくい特性を持つオーク。かつてはドアや洋酒の樽などにも使われていました。そのため、室内でも靴をはいて過ごす欧米では、スタンダードな床材として人気があります。
加工方法や塗装で、木目の表情も変化し、意匠性に富むのも魅力。広葉樹のフローリングの中では、中価格帯から高価格帯にある樹種です。
ウォールナットの無垢材
ウォールナットは、クルミ科の広葉樹です。チークやマホガニーと並ぶ、高級感のある樹種です。
緻密な木質で衝撃に強く、耐久性も高い素材ですが、加工しやすいため、家具にもよく使われています。
落ち着いた色合いや、重厚感のあるなめらかな木目がウォールナットの魅力。高級感を求める方におすすめの材料です。
無垢材のメリット
無垢材のメリットとしては、次の3つが挙げられます。
①木材の味・風合いを感じられる
無垢材を使うメリットの一つは、自然素材である木そのものの風合いを感じられることです。
木目の表情や節はそれぞれ異なり、どれ一つとして同じものは存在しません。
②肌触りが良く、冬場は温かい
無垢の魅力は、安らぎと心地よさを感じさせてくれる肌ざわりです。
ほどよい硬さと温かみに、やみつきになるかもしれません。
たくさんの空気を含んだ無垢材は、その空気が断熱の役割を果たすため、冬は冷気が無垢材に伝わりにくく、冷えるのを防ぐ効果があるのです。
③室内の湿度・温度をコントロールし快適に過ごせる
部屋の湿度・温度をコントロールする作用も、無垢材の特徴です。
無垢材は水分を吸収したり・放出したりするので、夏のジメっとした時期には水分を吸収し、冬の乾燥している時期には無垢材が水分を放出し部屋が乾燥しすぎないようにしてくれます。
無垢材のデメリット
たくさんのメリットを持つ一方で、デメリットもあります。あらかじめ知っておくと、安心して選べるでしょう。
①傷つきやすい
傷のつきやすさは、無垢材を選ぶ以上避けられないデメリットです。
スギなどの柔らかいものは、爪で押さえただけでも傷ができますし、硬いと言われるオークでも重いものを落としてしまうと凹むこともあります。
ただし、できてしまった傷も、ある程度なら修復しやすいのも無垢材の特徴です。傷も味わいと、おおらかにとらえられる方には、おすすめの材料です。
②膨張と収縮をする
無垢材は水分を吸収・放出する性質があるので、膨張と収縮をくりかえします。
その影響で、フローリングの間に隙間ができたり、反りによる歪みが生じたりすることがあります。
無垢材は、含水率が30%を下回ると変形や収縮が起こりはじめ、18%以下になるとその変形がなくなり強度が高まります。
そのため、不具合をなくすためには18%以下の含水率が低い無垢材を選ぶのが良いでしょう。
③水に弱い
無垢材は、表面に塗装をしていても水に弱い傾向があります。
先ほどの項目にもあったように、水を含んでしまうと膨張し沿ってしまう可能性があるからです。
濡れてしまった場合は、できるだけ早めに拭き取ることで、シミや汚れを防ぐことができます。
無垢材フローリングのお手入れ方法!
「無垢フローリングはお手入れが大変。」「傷やシミがついて困りそう。」といったイメージを持っている方も、いらっしゃるかもしれません。
しかし、普段のお手入れはそれほど手間ではありません。無垢材のお手入れ方法についても、お伝えしておきます。
①表面のほこりなどを掃除機などで除去しましょう
日ごろからのお手入れは、普通のフローリングと変わらず、掃除機をかけて大丈夫です。ホコリが気になる時は、フローリングワイパーも使えます。
余力がある場合は、耐久性を高めたい場合は、できれば1年に1回くらいは、ワックス&クリーナーなどの汚れ落としなどを使って乾いた布で塗り広げましょう!
②雑巾で乾拭き
無垢材は、水に弱いので基本は乾拭きです。
ただ、よっぽど汚れが気になってしまう場合は、水拭きしても問題ありません。ぎゅっと絞った雑巾で拭き、乾拭きして仕上げましょう。
できれば水拭きするのは毎日ではなく、1ヶ月~3か月で1回程度に抑えることをおすすめします。
③塗装しましょう
無塗装で施工することもある無垢材ですが、オイルやワックスなどで塗装すると、長持ちするようになります。
塗装をするかどうかは、施工時に選ぶことができます。また、無塗装の無垢フローリングに、後からご自身で塗装することも可能です。
施工事例:【実家リノベ】築40年CB造の家
まとめ
木材が持つ本来の味わいを感じられることが、無垢材の魅力です。
傷がつきやすい、塗装などのお手入れが必要になってしまうなどのデメリットもありますが、特徴さえわかっていれば素敵な無垢材ライフを楽しめます。
無垢材の床を素足で歩く感覚は、普通のフローリングでは味わえない気持ちよさがあります。
フローリングを選ぶ場合は、ぜひ無垢フローリングも候補にしてみましょう。
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